三間飛車 トマホークシステムの話 その2

・前回

三間飛車 トマホークシステムの話

 

上の記事の続きなのでまだ見られてない方は↑の記事からどうぞ!

 

前回からの続き。

 

今回は前回の最後の方に触れた、トマホークを警戒した▲5六歩!からの△5四銀(第一図)周辺について詳しく見ていきたいと思う

 

初手から、▲7六歩△3四歩▲2六歩△4四歩▲2五歩△3三角▲4八銀△3二飛▲6八玉△6二玉▲7八玉△4二銀▲7七角△4三銀▲5六歩!で第1図

 

f:id:mstm00:20150219114126g:plain

 

▲5六歩はトマホークを警戒した一手で、▲8八玉だと△5四銀~トマホークに嵌ってしまう。

 

第1図から、トマホークを貫くなら△5四銀と出るしかない。

 

 

下町流三間飛車に合流?

 

第1図以下、△5四銀!▲5五歩△6五銀で第2図

 

f:id:mstm00:20150219114849g:plain

 

下町流三間飛車に合流する(玉頭銀)

トマホークシステムとの違いは居飛車側の5筋の歩が5五まで伸びていること

ここからもまた難しい変化が続く。こうなれば三間飛車も戦えそうな感じ。

 

しかしそうはならない

 

第一図以下、△5四銀!▲6六歩で第3図

 

f:id:mstm00:20150219115110g:plain

 

▲6六歩と突かれてしまうだけでトマホーク側の狙いが封じられてしまう

ここからは普通の将棋になるんだろうけどガンガンいくつもりのトマホーク側からしたら既に不満だと思う

 

ここまでのまとめ

△4三銀に合わせて▲5六歩を突かれたらトマホークはあきらめるしかなさそう(´・ω・`)

手の流れからして▲6六歩と突かれたら△6四歩と突きたいところなんだけど玉頭だし突きづらいんだよなあ

▲6六歩と突かれても襲い掛かれるような手順があれば・・・・・・・ハッ!!!

 

 

そもそも王様上がりを控えて右四間飛車に?!

玉頭で突きづらいならそもそも上がらなければいいじゃない!

初手から、▲7六歩△3四歩▲2六歩△4四歩▲2五歩△3三角▲4八銀△3二飛▲6八玉△4二銀▲7八玉△4三銀▲5六歩!で第4図

 

f:id:mstm00:20150219115727g:plain

 

▲6六歩と突くと

 

f:id:mstm00:20150219115732g:plain

 

玉上がりを控えれば△6四歩も怖くない。むしろめっちゃ突きたい

 

f:id:mstm00:20150219115743g:plain

 

第6図以下、▲5七銀△6二飛!で第7図

 

f:id:mstm00:20150219115737g:plain

 

うーん。

後手藤井システムで似たような形を見たことある気もするけどそれだと左銀じゃなくて右銀だったはずだしこれはこれでやれば大変なんだろうけど振り飛車側を持ちたいと思えない。

そもそも△6二玉を上がってこない形なら△5四銀に▲5五歩と突くもんなのかも。

 

いずれにしろ苦労しそうなのは振り飛車側になりそう

 

続き

 

合わせて読みたい棋書

下町流三間飛車―居飛穴攻略の新研究 (振り飛車の真髄)

 

アブノーマル三間飛車